1986年2月B日
商品がない!ハラハラ

結局、昨日の韓国船にはいくつかの野菜と牛の尻尾の何キロかを注文通り届けられなかった。オレたちは八方手を尽くして捜したが、この小さな町ではまったく手の打ちようがない。プサン出身だという真面目そうな司厨長は、シブい顔でインボイスをにらんだものの、気の毒だが申し訳ないの一点張りで納得してもらうしかなかった。
だが、もしこれが日本船ならいったいどういう風な反応を示すんだろうか。なんとなくすんなり許してくれそうにも思うが、やはり完璧さを常に要求する日本人のこと、中には重箱のスミをつつくように文句タラタラ言いまくる人もいるだろう。
このカラーサの店にアーノルドが来た1年前、倉庫に置いてあったのは、手押し車ただひとつだけだったというが、今は小さなスーパーマーケットぐらいの品ぞろえある。しかし、まだまだ充実していく余地はある。今の在庫では週に船が3隻入れば、もう倉庫の半分は一瞬にして消えてなくなってしまう。今後、受注は増えこそすれ減りはまずしないはずだ。
アーノルドやジェフと相談して、在庫をどんどん増やしていかなければ。さもないと日本の船からの注文なんて怖くて取ってこれない。
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