1987年7月E日

写真はラモットリゾートホテルのWEBサイトより。現在の風景。
ラモットのモシャーフとしての本業はもちろん農業だが、その副業としてのリゾートホテルもビジネス盛況だ。4☆(フォースター)を誇るこのホテルはガリラヤ湖を眼下に豪快に見下ろす絶好の位置にあるため、夏休みに入ったこの頃連日の大繁盛である。
このホテルが8コースの25メートルプールを併設していて、何を隠そう、オレはこのプールサイドでシエスタをボーッと過ごすことが大好きだ。
午前の仕事を終えて、体を冷やしにザブンと飛び込む。ひと泳ぎしたあとは備え付けのビーチチェアーにもたれてガリラヤ湖を見下ろす。
この季節、暑さのため水蒸気が湖面を薄く覆って、ガリラヤ湖はその姿をぼうっとかすませている。サラセン帝国の英雄サラジンがローマ帝国軍を奇策で撃破したという切り立ったティベリアの西側の山々も、わずかにその輪郭のみを湖越しに見せるだけだ。
だが、オレがここに来る一番の楽しみは、なんといってもこのプールサイドに咲くイスラエルの女の子たちのそのこの上なく可憐な姿を見ることにある。ホテルで働く彼女たちはみんな地元出身。スデ・ニツァンでは決してみることのできなかった正真正銘のイスラエルの女の子たちである。
彼女たちは昼休みに数人で連れだってプールサイドにやってくる。みんな10代後半で、日本の感覚でいえばまだまだつぼみの年ごろだが、なんのこの国の10代後半の女の子たちは、今までに行ったどこの国の女の子よりも魅力的だ。
よく男のボランティア同士でどこの国の女の子が世界で一番キレイか、などとつまらない議論をするが、スカンジナビア(スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどの国々)とイタリア、スペインといったラテンの国々、そしてこのイスラエルといったところが、オレたちボランティアの人気ベストスリーである。
男などというのは世界中どんなやつも大差ないもので、カワイイ女の子を見れば近づきたくなるし、あわよくば夜を共にと考えるのは万国共通の習性だ。
アメリカの男の多くはカワイイ女の子を見るとモロにその印象を顔や言葉に表すが、ヨーロッパの男たち特にイギリスの男は紳士ぶりながら、あの女はどうだなどとしかめっ面で品定めするむっつりスケベー野郎が多い。
ユダヤ人というのは人種的にみれば、黒人の部類に入るということを聞いたことがあるが、このパレスチナの国を出て以来数千年の間ヨーロッパ地域を主に何世代も住み続け、姓名もヨーロッパ的なものを持ってイスラエルに帰ってきたユダヤ人は、東洋人から見れば他のヨーロッパ人とほとんどまったく見分けがつかない。
少し大きめの鼻を持つ(いわゆるユダヤ鼻)ことが判別の仕方の一つとされているが、顔立ちのみからでは日本人の中から韓国人や中国人を探し出すほど難しいことのようだ。
大きな瞳と長いまつげを持ち、少しきゃしゃな体つきで、よく日焼けした彼女たちの歩く様は夏のプールサイドの天使のような最高の装飾品である。
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